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バトルもおしまい2006年12月07日 23時01分50秒

庭を背景にかりんとぎんなん

と言うわけで、↓昨日のことは寝て忘れました。

今日は寒かったです。ほとんど一日中外にいたのですが、身体が芯から冷え切った感じで、普段暖かい飲み物をあまり口にしないわたしも、今日は帰ってすぐ、即席ミルクティーで暖まりました。

先日、20数年来、うちの狭い庭の手入れをしてくれている植木屋さんに、年末の手入れをしてもらったのですが、写真はその折に、彼のはたけ(植木屋さんのいうはたけというのは、農作物があるのではなく、いろいろな木が植わっているところらしいです)にある木から採ってきてくれたかりんとぎんなんです。手入れの終わった庭を背景に写してみました。今年の夏に手入れをお願いしたとき、わたしが毎年カリン酒とカリンシロップを作っていることを知った彼が、それでは年末の手入れのときに、うちのカリンを持ってきてあげるよと言ってくれました。ぎんなんもそう。わたしはぎんなん大好き。茶碗蒸しに入っているのも、ただ、レンジでチンしておいしいお塩でおつまみとして食べるのも好き。忙しい彼が、わたしとの約束を覚えていてくれたことが、嬉しかったです。

この植木屋さんとわたしは、ずっとしずかなバトルをしていました。彼が設計し作った和風の庭がわたしにはしっくりこなくて、いつも洋花やハーブを勝手なところに植えていたわたし。手入れのたびに、植木屋さんは(たぶん)ムッとしていたはずです。母が植木屋さんとわたしのクッション役をしていたのですが、わたしが彼と面と向かわなければならなくなったのは、母が亡くなって困ったと思ったことのうちの、けっこう大きなひとつでした。はじめはお互いにかなりぎこちなくしていたのです。ただ、わたしがふざけて、「ときに植木屋さん!」と呼びかけると、「あたしゃ、菜は食わねーよ。」と返してくれるので、きっと仲良くなれると思っていたのですけど。

今年の初夏に、彼が収穫してくれたうちの梅で作った梅シロップを、お三時にだしました。彼も、助手のおにいさんも、喜んでくれました。上戸の彼に、出すほうも出すほうだけど、うまいと言って飲む彼も粋。そういうわけで、このかりんとぎんなんは、友情の証のようなものです。

それにしても、カリン酒とカリンシロップだけでは使い切れなそうな量をドーンと気前よくくれた彼は、やっぱり根っからの植木屋さんです。