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本と泳ぎの助けを借りる2007年07月30日 23時18分42秒

どうも心がどこかに飛んでしまっている、すでに努力の域を超えた問題が頭から離れないわたしは、こういうときの最後の手段を思い出しました。そうだった、こういうときは、いつも読書に逃げるのだった。そうすれば、はじめはどんなに読書をし頭を使うことが億劫に思えていても、本さえ選べば、その世界にのめりこめる。それに、本というのは、有難いもので、悩みからの解放のされ方が、建設的なのです。単に本に没頭することで、解放されるのではなく、悩みを解決の方向に持っていってくれる。自分の悩みがたいしたことのない、小さいことだとも思わせてくれる。

そういうわけで、買っておいて読めずにいるスタンバイ状態の本の中から、『あきらめない』(鎌田實著・集英社文庫)を選び出しました。いまのわたしには、ちょっと重い内容なのではないかなと想像もしたのですが、それでも、このドクターの本は、吸い寄せられるような文章で、慈愛に満ちていて、重い内容でも、不思議と心を落ち着かせてくれるのです。それで、昨夜ベットに入ってから読み始め、(でも、この本を寝ころがりながら読むなんて、申し訳なく思っています。)一晩で1冊読み切ってしまいました。明け方読み終わるころには、わたしの心も落ち着き、小事にこだわっていることを自覚できたから、それなりの効果があったように思います。

今日、夏休みだったわたしは、午前中にプールで、プライベートレッスンの日程を組んでいました。コーチとマンツーマンの指導です。というのも、ちょっとした目標があって。
マスターズで一緒に泳いでいる仲間のおじさまが、わたしに課題をくれました。バタフライを泳ぐ彼は、「年末の大会で、50mバタフライを36秒切るのを目標にしてごらん。切ったらおいしいものをご馳走するよ。ぼくは、33秒を切るのが目標。切ったらあなたにご馳走してもらう。どう?」
わたしは乗ってみることにしました。そうなんだ、こうして目標を立てるのだと思いました。タイムの根拠は、お互いの25mバタフライの自己ベストタイムのほぼ倍というものです。
ほぼ、毎週土曜日にバタフライのレッスンに出て約1年。そして、とても優秀なコーチに習っています。彼のバタフライは見惚れるほど美しく、速いと思います。そして、わたしにも、とても細かく教えてくれます。いまでは、ミクロの世界になっている感じに。ヒドかったわたしの泳ぎも、彼のお陰で少しは上達しているはずです。でも、どうしても、彼の言うようにできないこともあって、とてもモドカシイ思いをしています。
それで、今日のプライベートレッスンは、あえて、その彼ではなく、別のコーチにお願いしてみました。目標とする泳ぎは同じはず。でも、違うアプローチで教えてもらえるかもしれないことを期待して。わたしのように、幼いころやっていても、ブランク期間が長いものにとっては、初めて水泳をやる人とあまり変わらないと思うし、哀しいかな、齢も災いして、頭で理解していても、身体がそう動いてくれないのです。それでそうしてみました。
今日のコーチは、いつも習っていて、わたしの泳ぎのクセもなにもかも、よく見ていてくれて、的確なアドバイスをくれるコーチ。彼女の泳ぎは、無駄がなく、自然体のように思えて、いつも美しいと思っていました。姿勢、リズム、タイミング、ドルフィンキック、手のかき、すべてにアドバイスがあり、わたしの頭もスッキリし、いつものコーチがおっしゃっていることが、身体で理解できた感じでした。

ときには、休館日のプールで、こんなレッスンもよいもの。30分間でしたが、内容が濃すぎて、早くプールから上がって、頭の中で熟成させたくて、ダウンをするのも忘れてしまいました。

今日はちょっと良い気分転換にもなり、スッキリして、家に帰り、自室で雨音を聴いて、安心感を得ています。

「このブログについて」を、少し書き換えました。

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