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ダブル試験2008年02月04日 23時59分59秒

雪(泥?)だるま
写真は、昨日降った雪で作った雪だるま。結局積もるといっても、東京に降る雪の量なんてたかが知れたもので、姪っ子1,2号とかまくらを作ろうと庭に出たのですが、どうしても土をむき出してしまうので、かまくらはおろか、こんなマーブル模様の小さな雪だるましかできませんでした。それでも、小石で目鼻をつくり、葉っぱで口を作って、手はと草。最後に、寒い中、ちょっとだけ咲いていた侘び助を飾りました。写真もうまく撮れてなくて、ご覧いただいている方には恐縮です。

雪は上がったものの、道は凍りついている今朝、わたしはある試験の2次試験に臨むべく、家を出ました。ちょっとした試験をまったく別々に2つ受けていて、1次試験のそれぞれ論文テストと教養テストが、ふたつともまぐれにも合格し、なんと2次試験が同じ日の今日に重なっていました。ただ、ラッキーなのは、午前と午後になっていて、移動時間も充分あったことでした。

この齢になって、たぶん人よりたくさん試験を受けているわたしですが、やっぱり緊張しますね。朝はあまり食欲もわきませんでした。熱があったて、食欲あるのに。それで、いつものように、愛車の自転車で、出発。

母の事故現場である大きな国道の交差点を渡り、頑張ってくるわよと母に心の中で言って、一つ目の信号を左に行くいつもの道を入ったのですが、なんと、そこで、ツルツルの氷の上をすべり、自転車ごと、横転してしまいました。左肩・腰・すべて打ってしまいました。まったく!試験の日に滑るなんて!いくら縁起をかつがないわたしでも、気分悪い。早く立たなければと焦る一方で、向こうから黒の大きなセダン、いかにもソノ筋の車がやってきました。ぼやぼやしていると轢かれそうな勢いで、それでも立てなくていると、車が止まって、窓が開きました。『ヤバイナー、なんか言われそう・・・・・・。』と思っていたら、やっぱりそのスジっぽいサングラスをしたオジサンの顔が出て、
サングラスのオジサン:「おーい、ねーちゃん、だいじょうぶかー?」
わたし          「???ええ、大丈夫です。」と起き上がりながら。
サングラスのオジサン:「道は凍ってるからな、日のあたってる、溶けてる道を行きなよ。細い道は、自転車は押していったほうがいいよ。」
わたし          「はい。ご親切にありがとうございます。」  

人は見かけによらないです。オジサン、わたしを「ねーちゃん」て言った。「オバサン」て言わないで。うふふ、何だかそれが嬉しかった。その他、その場に居合わせた3人のおじさまたちに(なぜかおじさんばっかりいた)、大丈夫か?気をつけて行きなさい、だの声をかけられて、その後も、つるつる滑りながら、駅へたどり着きました。

肝心な試験は、遅れもせず、滞りなく。面接では、「あなた、ほんとうに素晴らしい生き方をしてきたのね。」と褒めてもらったけれど、わたしには、何がそうなのか、わからない。これは謙遜でも何でもなく、本当に。しかし、いちにちに2度の試験は、疲れますね。今日は、体調もいちばん悪かったせいか、終わった夕方には、ヘトヘト・ボロボロになっていて、それこそ、駅のベンチで横になりたい感じでした。おまけに、朝転んだとき、軽い脳シントを起こたようで、一日中頭痛に悩まされました。這うように家にたどり着きました。

今からずっと前のこと、思いだしました。大学浪人して、もう、アトがないという切羽つまった状況で迎えた調度いまの季節のころ、わたしは、大学受験の願書を出しに行こうと家を出たとき、前日から降った雪が固まって凍ったところで、滑って転びました。見送ってくれた母が、笑顔で、「あーら、ここで滑ったから、もう、スベらないわよ。大丈夫!」と機転を利かせて言ってくれたっけ。アレには本当に救われた。わたしも、そういう心の余裕を持てる母のようになりたいな。
その時の結果? それはね、その時、持っていた願書の大学が、わたしの母校です。

これを書いているいまごろになって、あのサングラスのオジサンの口を借りて、母がわたしに頑張れって言ったのかしら・・・・・・と考えるのも面白いなと思っています。