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『ごくろうさま』のわけ2008年03月28日 20時24分01秒

 ↑(写真)今年度は31日から新番組。続けていないと、しゃべる能力は落ちる一方。そういうわけで、今年もオーラルイングリッシュ向上のため、頑張ります。

 今日はとても幸せな夢をみて、目覚めました。好きな人と、その家族と同じ家に住み、好きな人と彼のおかあさんとコタツに当たって、穏やかであたたかい時間を過ごしている夢。わたしの家には、母の方針で、コタツがないのですが、なんだかちょっと素敵でした。

 さて、昨日分のタイトルに電話機『ごくろうさま』と書きました。わたしは無意識に使ったので、もしかしたら、違和感を覚えた方もいらっしゃるかもしれません。あれ、『お疲れさま』じゃないの?って。

 実は、わたしは、『お疲れさま』という言葉を、職場で使いません。わたしは、というより、職場や、同じ職種の人たちの暗黙の了解のようで、一般的に普通の職場でおつかれさまをいう場面では、『ごくろうさま』なのです。なぜかはわかりませんが、わたしが就職をするずっと前からそうだったようです。

 また、さらに、この『お疲れさま』という言葉を使うことを、わたしの父は嫌い、やはり『ご苦労様』派でした。だから、家庭でも、使ったことがありません。父や、父の年代の人たちに、チラと聞いた話で、確たる裏づけがあるわけではありませんが、どうやら、昔、お疲れさまは、ちと法に触れるようなヤバい職種の人たちや、性を商売にする場面で使われていたという認識があるようです。わたしの携わる法の世界の人たちに、そういう認識があるかどうかはわかりませんが、法の世界は、口では言い表せない古い習慣を脈々と続けている傾向があるようで、これもその一端なのかもしれません。

 そういうわけで、わたしが上司に言われるのも、また上司に言うのも『ごくろうさま』なのです。『ごくろうさま』と言うと、言った方がとても偉そうにえばっているような気になるかもしれません。かつてのわたしもそうでした。しかし、ものの本や、新聞で読んだことがあるのですが、この『ごくろうさま』は、昔、軍隊で、下位の者が上官に向かってねぎらいの言葉をかけるときに使ったのが始まりとありました。わたしは、自分が受けた印象とは、まったく逆だったことに驚いた記憶があります。

 そういうわけで、わたしは『お疲れさま』という言葉は、ある年代の人からウケが悪いのをたまたま知っているので、ほとんど使うことはありませんが、それも、場所や雰囲気によりけりです。ある職場で、それを使うのが普通なら、そうするべきだと思います。

 ただ、ひとつ、使いながらどうしても納得がいかない場面もあります。どこのスポーツクラブもそうですが、帰りがけに、必ず『お疲れさま』と言われ、また、こちらも言わないと、感じが悪くなる。けれど、わたしの場合、スポーツは何も義務でやっていることではなく、好きでやっていることなので、人からお疲れさまといわれることに非常に違和感を覚えます。ただ、雰囲気を壊さないために、そういう主張はしませんが。まあ、スポーツクラブのようなところでは、『さよなら』の挨拶の変わりも果たすわけですから、本当にキライな人にしか『さよなら』も言いたくないわたしは、昼間なら『またね。』、夜ならいつも『おやすみなさい。』、と言って、その日はわかれることにしています。夜のおやすみなさいは、とても素敵なことばだと思います。