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偶然のちょっとした衝撃2008年11月16日 00時04分44秒

 昨日の分、更新しましたので、どうぞ、ちょっとだけスクロールしていただいて、お読みいただけると嬉しいです。

 さて、ボランティアの方のお話その2なんですが・・・・・・。

 先月19日(日)にやった大きなイベントは、わたしたちの課5名でやるには本当に大きなもので、わたしの残業だけでも、先月はものすごいものでした。残務整理をしていたとき、ボランティアをしてくださったある方に、お礼をお渡ししていないことが判明しました。きっと担当の人も、あの混乱の中で、無理だったのでしょう。わたしはすぐに電話連絡をし、お詫びしました。区内に住む方だったので、日時を約束し、お届けすることになりました。先月10月27日(月)、15時のお約束。

 車で、どう見積もっても20分もあれば行く距離でしたが、わたしは、駅向こうのこの土地は、それこそ東北自動車道に乗るとき以外は、あまり通らないところ。このあたりに住む職場の人もいろいろ教えてくれて、余裕をみて40分の時間をもって、車に乗り込みました。ただ、ほんの少し言うと、おそらく、これから通る道は、プール帰りに友人と夜ドライブしたこともある道だろうな、そう思うと、心がちょっと痛いなぁと思っていました。彼とは、もう、ドライブできないだろうと思っているので。

 仕事だから頑張ろうと、わけのわからないことを思いながら、車を走らせました。だんだん目的地に近くなると、教えてもらったとおり、産廃業社が多く、人出もあまりなく、ちょっと寂しいところになりました。おまけに、自殺者や死体遺棄現場にもなったことがある、大きな公園の近く。知らない道だからこそなのですが、そして、わたしには、胸がチクリとする思いがあるからか、気持ちが沈みました。そんなことを思うからか、なかなか見つからず、約束の時間が近づいていたそのとき、やっと到着。

 けれど、車をちょと停めたその道沿いにある住宅街の駐車場に、見覚えのある車が停まっていました。車に興味のないわたしが、その車とナンバーを見て、『この車!』と思い出したのは、それが、夜ドライブした友人が以前に乗っていた家族の車だったから。友人と言いましたが、本当のことをいうと、わたしが、彼と知り合ってまもなくから、心魅かれていた人。彼の住所も家も知りませんでした。けれど、以前に彼が話していた状況を考えると、彼の家も彼の実家も、この車1台があることで、おそらく特定できるものでした。

 わたしは車から目を背けました。つらすぎるもの。仕事、仕事、仕事をしに来たんだもの、わたし。けれど、また、わたしの胸の傷をえぐるようなことが。わたしが仕事で来た家は、建売住宅の私道らしきところのどこかでしたが、1軒、1軒、表札や住所をみて探さなければならないことでした。1件目、彼と同じ名字の家。彼の車はありませんでしたが、見覚えのある自転車がありました。2件目、3件目も違う。私道のいちばん奥に入ったところに、わたしの目指す家がありました。深呼吸をして、ベルをならし、用件をつつがなく終えて、わたしは、もう、彼の家を見ることもなく、大急ぎで車を走らせました。それとは知らずに来たといっても、フェアーじゃないような気がして、逃げるような気持ちでした。

 こんな広い区内で、なぜ、こんな偶然が起きるのだろう。もし、彼がここにいたら、わたしが何をしにきたと思うだろう。以前と違い、もう、こんな込み入ったことを、話せる仲ではないだろう。なんでこんなことになる。わたしへの試練?

 傷ついて、それを誰も理解してくれなかったとき、あんなにたくさん話す人だったのに、わたしの話を黙って1時間も2時間も聴いてくれたこの友人は、わたしにとって、とても大切な人でした。やさしくて。この夏、わたしは、とても傷つきましたが、彼の優しさや、わたしにしてくれたこと、それは彼のうちからでる、そういうものであったことは、いまでもちゃんとわかっています。

 ただ、もうひとつ。この夏、ショックだったのに、仕事や、やらなければならないことに負われ、ヘンな言い方をすれば、落ち込んだり、深く悲しむ余裕もなかったのも事実。だからこそ救われていることでもあり、大切なかけがえのない彼とはまた、フツーに話せるようになれる日が来ることを祈りたいと思っています。

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