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静御前はこの海を見られたのか2009年09月14日 23時59分59秒

  鎌倉のことを少し。 

 円覚寺を観、以前から興味のあった東慶寺へも。東慶寺へ行くのはちょっとためらいました。だって、縁切り寺だもんね。でも、彼とわたしがうまくいかないものなら、縁も早く切ってしまったほうがよいかもしれないと思いました。

 もう、疲れていて、どうにもならない。大仏にも行ってみようと思ったけれど、ふと、海が見たくなり、江ノ電に乗り、長谷駅で降りて、由比ガ浜へ。海は、わたしの心とは関係なく、寄せては返すの繰り返し。靴下と靴を脱いで、波に向かってみました。まだ、あたたかい水。少しスカートぬらしちゃったけれど、もうどうでもいいわという気持ちでした。

 海を見て落ち着いたのか、空腹を感じました。そういえば、ゆうべから、ロクなもの、食べていなかったもん。由比ガ浜が見える、ドイツ料理のお店へ。
 ドイツ人夫婦でやっているお店でした。顔を見なければ、日本人が話しているのではと思うほどの流暢な日本語を話す初老のママ。軽めの食事をしたいというわたしに、それではコースではなく、このフランクフル「タ」ソーセージがいいと。ポテトも沢山ついているしね、パンは? 食べたい、と。それと黒ビールも頼みました。

 オンナひとりでいるのが、何となくアブナっかしいと思ったのか、わたしの様子がへんだったのか、うるさくない程度に、ママが話しかけてくれました。そうよね、こんな海に、明らかにヨソ者が、浮かない顔しているんだもんね。わたしは、別にどうということもなく、ただ、ちょっと考えたかったのと、疲れていただけなんだけれど。

 運ばれてきたお皿には、フランクフルタソーセージとポテトがたくさん、それとザワークラウトらしきもの。わたしが、これが、ザワークラウト?と聴くと、そうよ、とママ。はじめて食べるわ、というと、他のものと一緒におあがりなさい、単品で食べると、すっぱいから、とアドバイス。わたしの好きな粒マスタードがたくさんあって、それも嬉しかった。

 ひとくち、ふたくち食べていると、ママが、どう?と。わたしは、美味しいわ、と。とくに、ポテトが美味しかった。たぶん、厨房には、ドイツ人の夫がいて、その人が作ってる、勝手にそんな絵図を描きながら、黒ビールとともに、おなかいっぱいのランチタイムでした。適度に放っておいてくれて、居心地のよいレストランでした。

 もういちど海を見て、長谷駅に戻り、同じ経由で帰宅。

 彼には、彼がどうであろうと、同じ態度で臨もう。でも、多くを望むのはやめよう。わたしに入りこんで欲しくないのかもしれない。もし、彼がわたしを必要とすれば、わたしは応えられる。けれど、わたしに彼は必要ないのも事実。人とのかかわりというものは、こういうハンパなものもあるのだと思います。

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