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モリー鉄道2019年10月06日 23時59分01秒

昨夜、ベルリン中央駅を探検したら、多くのお店があり、食べ物、飲み物、日用品は休日でもここで十分そろうことがわかりました。

そんなわけで、今朝は6時ごろ起きたのですが、何せ旅の空。身支度して、お掃除の人が入って来ても困らない程度に部屋を整えてホテルを出たら、7:40を過ぎていました。目指す電車は8:11のRE。REとは、Regional Expressの略。地方都市間を結ぶ快速電車のことです。駅近なホテルなのですが、慣れない駅、早めに駅に行っていました。

表示のホームで電車の到着を待っていると、到着ホームが変更になったとのアナウンス。別のホームに移動し、今回初のDB(ドイツ国鉄)に乗りました。
今日はロストック経由で、バードドーベランに行き、そこからモリー鉄道に乗ります。
久しぶりに乗るDB。今朝、使いはじめのところに日付を入れたユーレイルグローバルパスを持って乗り込みました。すこしたって、夫が席をはずしたときに、車掌が検札に来ました。パスを見せると、「パスポート、プリーズ」といわれ、パスポートを見せるとパスに検札印を押してOKでした。ドイツの鉄道は、駅に改札口がない分、きちんと切符なり支払いをして乗ったという証明ができるスマホの画面なりを見せることができないと、かなりのペナルティーがあるようです。その事が頭をよぎり、車掌に同乗者がいるが、席をはずしている、と言ったら、「あとでまた回るから、大丈夫。」と笑顔でいわれ、ほっとしました。
ベルリンを出て2時間半近く10:37にロストックに到着しました。ロストックは港が近いところですが、地方都市のためか、とても静かな田舎の駅のように思いました。乗り換えてロストック11:06の各駅停車の電車に乗りゆられること25分、モリー鉄道の始発駅バートドーベランに11:32に着きました。

同じホームの反対側に蒸気機関車が来ます。
が、モリー鉄道は現在はドイツ国鉄ではないので、ユーレイルパスは使えません。ホームにあるモリー鉄道の事務所のようなところで切符を買いました。
モリー鉄道のひとつの見どころは、商店街の比較的細い道を、蒸気機関車が走るところです。ぜひ、その光景も動画で撮影したいので、わたしたちは、商店街のあるバードドーベランから一つ先の駅までは歩いていくことにしました。そこで、往路として次の駅から終点キュールングボルン西駅までのチケットと、復路のキュールンボルン西駅からロストックまでのチケットを購入し、11:36発のキュールンボルン西駅行の蒸気機関車を見送ってから、線路に沿って歩き出しました。
次の駅までは線路に沿わずとも、近道があったようですが、この線路沿いの道は、少しの間ですが、始め木々のトンネルになっている気持ちの良い道なので、お勧めです。また、モリー鉄道には蒸気機関車の回転台がないらしく、キュールンボルン西駅行の機関車は、逆さを向いてバックするように走るので、正直なところ、「絵」にはなりません。

のんびり歩いても10分もかからない次の駅は、商店街の始まりでした。休日で商店街のお店のほとんどが閉まっていましたが、パン屋が1件開いていて、外にもベンチとテーブルが出ていたので、時間的余裕があれば、そこで機関車を待つのもよいかもしれません。

夫と撮影スポットをあれこれ探しているうちに、バートドーベラン行きの蒸気機関車がやってきました。ゆっくりとしたスピードで、警報のためのベルを鳴らしながら。細い商店街に蒸気機関車。見たことのないこんな組み合わせを目の当たりに、すごく愉快な気持ちになり、物語の1ページにいるような気分でした。夫は、東京を出発する前日に突然買ったビデオカメラを片手に楽しんでいる様子。
そんなわけで、写真はその蒸気機関車です。

モリー鉄道ー22019年10月06日 23時59分02秒

モリー鉄道終点のカフェ
商店街でバートドーベラン行きの蒸気機関車を見送った後、少し待つと、その電車が折り返して帰ってきました。駅のホームがない商店街で止まったその電車に乗車しました。

車内はさほど凝ったつくりではありませんでしたが、風情はありました。

わりとすぐに商店街を抜けて、あとは田園風景が広がります。このあたりは、乗車しているよりむしろ、外から電車を眺めていた方が素敵かもしれません。

かつて、BSの海外番組で、この機関車が木々のトンネルを抜けるて走る映像を観たことがありました。まさに、その木々を通り過ぎていました。お天気も良く、本当に気持ちの良い風景が広がる電車です。
途中、2007年のサミット会場ハイリゲンダムの避暑地も通り、北国の心地よい秋を感じながら、45分ほどで終点キュールングボルン西駅に到着しました。

写真は、そのキュールングボルン西駅のホームにあるカフェで一休みしたときのもの。ビールとシュヴァルツバルダーキルッシュトルテとアプフルクーヘン。このアプフルクーヘンがとても美味しかった。
でも、考えたら、お昼ご飯も食べていなかったので、この後、ブルストとパンを注文しました。

ロストック2019年10月06日 23時59分03秒

ロストックの住宅街
キュールングボルン西駅で軽食をとったわたしたちは、そこから海の方に向かうことも考えましたが、帰途を考えると、このままバートドーベランに復路を始めようということになりました。

というのは、ベルリンからここまでの道のりを考えても、往路はゆうに4時間ほどかかっています。東京から東海道新幹線に乗ったら、岡山あたりまで日帰り旅行しているようなものなのです。ん?もっとかも。
というわけで、1時間に1本出るバートドーベラン行きに乗り、バードドーベラン発15:30の各駅停車に乗りました。15:51ロストック到着。実はこのあたりの電車は、1本逃がすと2時間ほどないので、行く前に、予め電車を調べておくのがよいと思います。

ロストック16:34なので、ロストックの街をちょっと歩いてみることにしました。駅は、何となくさえないのですが、夫が勘で選んだ、比較的賑やかな駅の出口からまっすぐ延びる道を進んでみました。
歩き進めると、道の両側に車がたくさん駐車するようになりました。つまりは両側が住宅地で、低層のマンションのような建物の連続です。休日だからか、人気もあまりなく、1件だけ開いていたカフェの前まで行きましたが、引き返すことにしました。

考えてみれば、この辺りは、旧東独です。ドイツ統一から30年経ちますが、まだ、東独の雰囲気を残しているようでした。残念ながら、旅行者が立ち入って、安全を確保できる雰囲気にはありませんでした。
 
駅まで戻り、体が冷えたので、夫が売店でコーヒーを買って、ロストック16:34のREに乗り、ベルリン中央駅には19:16に帰りました。

それにしても、このぼんやりした感じはなんなのだろう。日本海側のような曇った北国の天気のせいなのかと思ったとき、ふとある考えが頭をかすめました。前回滞在したフランクフルトは旧西独。前回のようなあの「抜けた」感をベルリンでも感じられないのは、そういうことなのかもしれません。

さて、このモリー鉄道に乗る旅ですが、今回は様々な事情でベルリンからアクセスしました。けれど、ハンブルグからアクセスした方が、時間的には短時間ですむように思います。考えている方は、ぜひ、時刻表などで、お調べください。

明日のマイセン行きに備え、必要な買い物、食事をしてすぐホテルに帰りました。