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騒々しいお墓参り2017年04月04日 23時59分01秒

泳げる鯛焼きくんたち
今日は亡き母の誕生日。朝、ふとお墓参りに行こうかと思い立ちました。妹に連絡すると、「軍団で行ってもいい?」と。私はすぐにオッケーし、一緒に行くことになりました。

「軍団」とは、幼稚園児から高校生までの姪っ子軍団のことです。特に姪っ子3、4、5号は凄い。お墓のお掃除も、本人たちは一生懸命手伝っているつもりなのですが、服も靴もビショビショになるので、長靴を履かせての墓参です。

母は、妹と私が一生懸命育てている姪たちを見て、「頑張っているね」と言ってくれているといいな。
この「おてんば軍団」を見て、にぎやかでいいわー、と言って笑っている姿も目に浮かびます。染井のさくら色も母を思い起こします。
それにしてもこの姪っ子たち、今度は水着で墓参にしようかな。

写真はお墓参りの帰りに買った鯛焼きです。とてもぶ厚くて、泳いでいるように縦にもできます。妹一家が墓参した折に見つけたお店で、妹が夫と私にお土産としてくれました。

ルーツを求めて2017年04月03日 18時54分31秒

天野屋の甘酒
今日は姪っ子1号とお出かけ。

わが家(私の実家)のルーツをたどってみたいというので、いわれのある場所を歩くことにしました。

お茶の水駅スタート。まずは聖橋を渡って、神田明神の「天野屋」で甘酒を飲みながら、地図を広げ、行程の説明から始めました。これから始まることにワクワクしているようでした。

バナーヌ2016年08月29日 23時59分59秒

バナーヌ(いちぢく)
明日の東京は、台風の影響を大きく受けるようなので、妹を誘って、午前中、隣県のショッピングモールへ買い物に出かけました。

この夏、三島(静岡県)の家でずいぶん長く夏休みをすごしていたのですが、そちらで見ていたローカル番組で、「バナーヌ」という品種のいちぢくを栽培している農園を知りました。フランスではよくある品種だそうで、皮が薄いグリーン、皮ごと食べられ、ねっとりとした甘みが特徴だそう。これは一度買ってみようと、そのとき大急ぎでメモしました。

それが今日届いたのですが、説明通りのもの。ジャムを作るつもりで買ったのですが、ジャムにしてしまってはもったいないような美味しさです。

もともと、いちぢくのジャム作りには手を出さずにいました。甘くておいしいフルーツだけど、これといった味の特徴がないから、ジャムにしても、ピンとこないような気がして。それで今日、プラムをかけあわせてみようと思っていたのですが、プラムの味確認をしたら、なんだか合わなそう。というわけで、今夜の下ごしらえは、バナーヌとレモンだけのシンプルなものにしました。けれど、レモンは効かせ気味にしようと思っています。

というわけで、本日の写真はバナーヌ。ジャムのために、成り口をとり、中を割りましたが、あまりにも美味しくて、そのまま口に運ばないように気を付けるのが大変でした。

旅は道づれ2016年05月06日 17時23分09秒

入浴剤
今日ははっきりしないお天気で、午後はほんの少し雨が降りました。
今日は諸用で東海道線に乗って出掛けてきました。GWもすでに終わった感があって、電車はとても空いています。わたしはいつものように東海道線には少しだけ残っているボックスシートに座りました。本当は、通勤電車のような横掛のシートの方が座り心地がいいと思いながらも、ついつい旅慣れないのに「小Fe子(こてつこ)」であり、「乗りFe(のりてつ)」のわたしは、特別感があるこのシートを選んでしまいます。

国府津から、70歳代でしょうか、スラッと背の高いおしゃれな年配の女性が乗ってきて、通路を隔てた隣のボックスシートに座りました。ヨーロッパの人たちがよくやるように、進行方向を背にして。茶色に綺麗に染められたセミロングの髪を、ビーズの素敵な髪留めでさりげなく飾っています。上半身はブルー、スカート部分はオフホワイトの一見ツーピースに見えるワンピース。スラッと伸びた脚に、いま下ろしてきたと言わんばかりのパンプス。見ると喉元にも大振りな素敵なビーズ細工のネックレスをしています。派手すぎない若々しいメイク。この人は、自分の魅力を充分に知っていて、服やアクセサリーを上手に使っているなぁと、ついつい見とれてしまいました。

しばらくしたころ、彼女の向に座っている60歳代の二人の女性に、素敵な小箱を差し出して、「美味しいからどうぞ」と言いました。
二人がお礼を言ってひとつづつ飴をもらったようでした。その後彼女もひとつ取って素敵な包み紙をむいて口に入れました。

こんな光景、昔々見たような気がします。同じボックスシートに座った他人が話をしたり、冷凍ミカンやチョコレートをあげたりもらったりしながら電車で旅する光景。昭和の光景でしょうか。
今の人は、知らない人と話したり、お菓子をもらったりするなんて考えられないでしょうね。

すると、二人は彼女が始めた手芸に話が弾んでいました。彼女はビーズ細工を趣味(仕事)にしているようで、今日はそれを教えている生徒に頼まれて、結婚式😄用の自作のビーズのコサージュを大きな紙袋にたくさん持っているようでした。

二人は興味津々。分けて欲しいと頼んだようで、あれやこれやと品定めをしつつ、パールの素敵な作品を、原価のような値段で分けてもらっていました。
素敵な彼女も、意外な展開に、返って悪かったと言わんばかりの体。壊れたら修理するからと言いつつ、自分の名前や連絡先を教えているようでした。

何だか、一瞬、「海老で○○を釣る?」とも思いましたが、そう思う自分こそが、現代病なのだなと、自分の発想の貧困さを恥ずかしく思いました。

以前はとてもおしゃれに気を使っていましたが、最近は適当なメイクをして、服は着心地優先、持ちものの色合いも考えず出掛けてしまっている自分には新鮮な出来事でした。
歳を重ねても、ちょっと綺麗な人って思われたいと思っていた若い頃の気持ちが、よみがえってきました。彼女が刺激になり、よい日でした。

ボックスシートに座って、背中と腰が痛くなりました。帰ってきて、今日は「アユーラ ナイトリートバス」という入浴剤でゆっくり疲れを癒しました。写真がそれです。アユーラは資生堂から離れましたが、この入浴剤はそのまま残っていてうれしい。わたしにとっては、ちょっと贅沢な入浴剤。週末だけの楽しみです。軽くメイクでもして、夫を迎えようと思います。

「何となく」会えるようになった人2016年04月25日 23時59分59秒

ミルキーないちごクッキー
今日は友人とランチの約束をしていました。ランチといっても、買い物&ぶらぶら&ランチ、といった感じで、今日は「これ」といった目的もなにもないもの。彼女と2,3回このように会っていますが、いつもわたしは、彼女とお近づきになりたいばっかりに、無理やり用件を作っていました。が、今回は正直に「別に大した買い物もあるわけではないし、これといった話があるわけでもない、ただ、何となく会いたいのよ」と言ったところ、快い返事をもらって、気が楽になって出かけたのでした。

待ち合わせは合羽橋道具街。料理やお菓子を作る人なら、その名前ぐらいはご存知でしょうか。この道具街の真ん中に鉄道の駅があるわけではありませんが、上野駅、東京メトロの入谷、田原町、稲荷町、浅草各駅、つくばエクスプレスの浅草駅などから徒歩圏内。今日は大好きな東京メトロ銀座線の稲荷町駅で降りてみました。銀座線の素晴らしいところは、何せ東京一古い地下鉄なので、駅が浅いところ。電車を降りて地上まですぐです。

地上に上がり、日差しも初夏のようで気持ちよく、ぶらぶらとあちこちを見ながら、待ち合わせのニイミという食器店へ。まもなく彼女も来て、何だか欧米人のような感動の再会を果たしました。

わたしはとても会いたかったのです。彼女の身に、その意に反したことが起こっていたように思えて、ここひと月程、気になっていました。もしそうだとしても、自分には何もできない。けれど、少しは察しているよ、という人間がここにいることを知ってほしいと思っていました。
楽しい話の端々に、シビアな話を品性を保ってできる彼女は、立派に思え、魅力的でもありました。ずっと友人でありたいと思いました。

写真は彼女のために、昨日焼いた「いちごのクッキー」です。ミルキーにしようと、工夫しましたが、なんだかイメージ通りのものができず、失敗かなと思って、彼女のお土産にするのは断念しました。

心を強くお持ちください2016年04月16日 09時59分59秒

今朝目が覚めたら、熊本、大分周辺の地震が、さらに大変なことになっていました。自然災害に「なんで?」という問いはないけれど、刻々と報道されるニュースに、心がとても痛みます。十数年前、妹夫婦が転勤で博多に住んでいたことがあり、九州にはよく遊びに行きました。熊本は、わたしが単独で旅行した地でもあり、大分は義弟が運転する車で妹と3人で廻った地。どちらの地も、大きな地震に対して、多くの備えがあったでしょうか。けが人がいませんようにと祈る気持ちも虚しく、声を出すと泣いてしまいそうな映像が、テレビに映し出されます。泣いてしまいそうで、声が出せません。


九州からこんなに離れているこの地で、そちらの状況もわからずこんなことを言うのは、大変無礼なことと承知していますが、失礼を顧みず申します。被災された方々、どうかどうか、心を強くお持ちください。とにかく生きてください。わたしはここで、お世話になった九州の方々のお顔を思い出しつつ、被災された方々のために、自分にできることを探します。

今日の写真はお休みします。

大阪場所2016年03月26日 23時59分59秒

昨日の午後、東京駅の新幹線ホームで、午後から休みをとった夫と待ち合わせし、そのまま新幹線で大阪に来ました。大きな目的は、「大相撲大阪場所」観戦です。

もう、20年以上前に、大阪に赴任していた夫。以前から、彼の住んでいたところや生活していたところに行ってみたいわと夫に言っていました。彼も、懐かしいところもあったのでしょう、その話には乗る気をみせてくれていました。

東京生まれの東京育ちで、東京以外に住んだことのないわたし、何度も京都は旅行しましたが、大阪は初めて。わくわくして、新大阪のホームに降り立ちました。

東京駅とは違って、すごく新しくて、きれいで、異次元の空間。こんな駅、どこかで見たことがあった、と思ったのですが、それは一昨年新婚旅行で訪れたドイツのマインツ駅に似ているなぁ、マインツを新しくした感じだと思いました。(←あくまでも、興奮した個人の感想です。)

そういうわけで、昨日新大阪に着いてすぐ、夫が住んでいた吹田のマンション前まで行ってみました。駅前の変化は少しあったようですが、彼が「もう、きっとないだろうな」と言っていた、スーパーも、売り場を拡大して営業していました。わたしも、独身時代の夫の生活に思いを馳せました。

今日は大阪府立体育館に入る前に、有名な黒門市場と道具屋筋に行ってみました。黒門市場は、お惣菜も多々ありましたが、食材を多く扱っていて、近所に住んでいたらたまらないわぁと感激。関西だからでしょうか、牛肉を扱うお店も多いように感じます。牛好きのわたしとしては、うらやましい限り。道具屋筋も、東京の合羽橋とはまた一味ちがって面白く、妹と自分用に、肉団子を鍋に落とす竹筒を買いました。(もし、転勤するなら大阪にして。この近くに住むからと、夫に暗示。)

さて、このところの相撲人気で、2人升席が取れず、椅子席で半日頑張りました。相撲大好きな夫には苦にはならなかったようで、よかった。たいした遊びも娯楽もせず、仕事ばかりしている夫が、すこしリラックスしてくれたようで、わたしにはそれが何よりでした。

写真は相撲がお開きになって出てきたところにあった、歴代横綱を書いたパネルです。こういうのを見たのは初めてで、写真を撮ってみました。

ドイツ新婚旅行~ハイデルベルク~2014年08月17日 23時59分59秒

ハイデルベルク城から街を臨む
第1日目からほろ酔いでしめくくった翌朝、真夏とは思えないほどの涼しい陽気でドイツの朝が始まりました。ホテルで朝食をとり、フランクフルト中央駅発9:20分のIC(インターシティ)に乗るつもりで出発。徒歩10分ほどで駅に着きました。私にとっては久しぶりのヨーロッパの駅で、ロンドンやパリの駅ともまた違った重厚感のあるその駅には、今日から毎日お世話になることになります。

電車の表示を見ると、私たちの乗る電車がありません。20数本あるホームのどこに目指す電車があるんだろう。刻々と迫る発車時刻に焦りましたが、トーマスクックを見ると、9:20発の電車には何やら記号がついています。

とにかく駅のマックに入って夫と検討会をしたところ、季節電車でした。そういうわけで、しょっぱなから楽しいトラブルになりましたが、1時間遅れで10:20発IC2293号に乗り込みました。

1時間弱でハイデルベルク着。トラムとバスを乗り継いで、ハイデルベルク城近くの広場に着きました。

今日は休日のせいか、広場はとてもにぎわっています。たぶん小さな街なのですが。広場近くの教会を見学。ドイツといえば教会や大聖堂ですものね。古いものをとことん修繕しながら使うというドイツ人の意気込みを感じます。

今日は日本から持参した父の形見の三脚をもっていました。夫と2人の個人旅行ですから、2人で映る写真をとるのに困らないようにと思って。これが正解でした。
一人で旅行するのも楽しいけれど、信頼できる夫と旅するのはとてもよいもの。告白すると、やっぱり私の夫は素敵!と何度も思った一日でした。

というわけで、本日の写真はハイデルベルク城から臨むハイデルベルクの街並みです。中ほどに見える背の高い建物が見学した教会で、その手前が広場になっていました。

ドイツ新婚旅行-フランクフルト-2014年08月16日 23時59分59秒

ドイツに新婚旅行に来ています。

結婚して3年余、「新婚旅行」というには時が経ちすぎたことは承知していますが、結婚当初、ドイツに新婚旅行に行く3日前に私の父が亡くなった経緯があり、機を逸していました。

本日16日、羽田から0:55発全日空NH203便に乗り、約12時間の空の旅を経て、今日、フランクフルトに着きました。子供のころから憧れていながらも、ヨーロッパには来ていながら、その時々の同行者との兼ね合いや何やらでなかなか来られなかったドイツ。早朝、フランクフルト国際空港に着き、ドイツの地をこの足で踏んだ今、心は子供のように弾んでいます。

今回はフランクフルトにホテルをとり、ドイツ鉄道を利用してあちこちに旅する予定。宿を移動しないので、大型荷物を持つことがなく、身軽な旅行の予定です。

真夏の恰好では寒そうな夫と、暑がりの私には薄着で気持ち良い感じの気候。空港から迎えのベンツに乗り、ドイツの朝が始まりました。空港からフランクフルト中心部のホテル シュタイケンベルガー フランクフルターホーフまでは30分ほどの道のりでした。

ホテルでほんの一休みしてから、本日はフランクフルト街中めぐりです。
日本で調べるだけ調べておいたとおり、今日はドイツのキッチン雑貨やマルクトハレと言われている屋内市場をめぐってみました。

うれしかったのは、ホテルのとなりに圧力鍋で有名なWMFの路面店があったこと。新作のお鍋もあり、心動かされました。
キッチン雑貨のローライはビルまるごとキッチン用品のお店でした。
入ってすぐの中央の目立つ棚には、すてきなステンレスの保温ポットが鎮座していました。真っ先に手に取りました。こんなのが食卓にあったら、すてきだろうなぁと思いながら見ましたが、セールにはなっているものの、やはりお値段もよく、ちょっと手が出ません。
カイザーのクッキー型で、日本では見かけないものを数点購入。めずらしいものばかりでした。夫もわたしのショッイングに文句ひとつ言わず付き合ってくれ、二人で話しながら買い物できて、うれしかったです。体調がいまひとつのせいか、このごろお菓子の製作に気がのらない私でしたが、こんなお道具があったら、またモチベーションが上がるかもしれない感じでした。

カフェでお茶を。繁華街ハウプとバッへでぶらぶらしていたら、突然の雨で、とりあえずカフェへ飛び込みました。というわけで、フランクフルト名物のお菓子「フランクフルタークランツ」を夫とともにいただきました。こちらに来て初めてのケーキ。来る前に、ドイツ料理・ドイツ菓子についていろいろな人から、いろいろなことを教えてもらていました。正直、このフランクフルタークランツを見たときも、きっと「おおあじ」のお菓子かなと思っていたのですが、決してそうではありませんでした。ジェノワーズに似たスポンジは、ぱさぱさではなく、軽ーいバタークリームとベストマッチ。甘さも甘すぎず、日本人の私の口によく合います。また、サクランボのアクセントが何とも言えず、ケーキをうまくまとめていました。

マルクトハレは、生鮮食料品がテナントで並ぶ市場です。今回はホテル住まいなので、料理をするわけにいかず、したがって買い物をするわけにはいかないのですが、見ているだけでも楽しいもので、「こんなにおいしそうなものを見ていると、料理がしたくなるわ~、今度はキッチン付きのフラットみたいなところに泊まりたい」というわたしに、夫は笑っていました。
マルクトハレ2階には、ちょっとしたお酒が飲めるスペースがあり、にぎわっていました。当然わたしたちもその中へ。白ワインで乾杯しました。このワイン、意外と美味しかったのです!ドイツはおいしいのかも、というわくわくするような予感がしました。

そのまま、広場の酒場で夕食。ヴァイツェンビールにブルスト(ソーセージ)、ポテトで夫とはじまったばかりのドイツ旅行の夕食を楽しみました。ヨーロッパの夏の夜は明るく、楽しい一日でした。
憧れていたドイツに、夫とともに来られたことは、心から嬉しいことです。夫に感謝。

というわけで、本日の写真はフランクフルタークランツです。珈琲とともに。と思ったのですが、サイズが大きく、後程リサイズしてアップします。←アップしました。

静御前はこの海を見られたのか2009年09月14日 23時59分59秒

  鎌倉のことを少し。 

 円覚寺を観、以前から興味のあった東慶寺へも。東慶寺へ行くのはちょっとためらいました。だって、縁切り寺だもんね。でも、彼とわたしがうまくいかないものなら、縁も早く切ってしまったほうがよいかもしれないと思いました。

 もう、疲れていて、どうにもならない。大仏にも行ってみようと思ったけれど、ふと、海が見たくなり、江ノ電に乗り、長谷駅で降りて、由比ガ浜へ。海は、わたしの心とは関係なく、寄せては返すの繰り返し。靴下と靴を脱いで、波に向かってみました。まだ、あたたかい水。少しスカートぬらしちゃったけれど、もうどうでもいいわという気持ちでした。

 海を見て落ち着いたのか、空腹を感じました。そういえば、ゆうべから、ロクなもの、食べていなかったもん。由比ガ浜が見える、ドイツ料理のお店へ。
 ドイツ人夫婦でやっているお店でした。顔を見なければ、日本人が話しているのではと思うほどの流暢な日本語を話す初老のママ。軽めの食事をしたいというわたしに、それではコースではなく、このフランクフル「タ」ソーセージがいいと。ポテトも沢山ついているしね、パンは? 食べたい、と。それと黒ビールも頼みました。

 オンナひとりでいるのが、何となくアブナっかしいと思ったのか、わたしの様子がへんだったのか、うるさくない程度に、ママが話しかけてくれました。そうよね、こんな海に、明らかにヨソ者が、浮かない顔しているんだもんね。わたしは、別にどうということもなく、ただ、ちょっと考えたかったのと、疲れていただけなんだけれど。

 運ばれてきたお皿には、フランクフルタソーセージとポテトがたくさん、それとザワークラウトらしきもの。わたしが、これが、ザワークラウト?と聴くと、そうよ、とママ。はじめて食べるわ、というと、他のものと一緒におあがりなさい、単品で食べると、すっぱいから、とアドバイス。わたしの好きな粒マスタードがたくさんあって、それも嬉しかった。

 ひとくち、ふたくち食べていると、ママが、どう?と。わたしは、美味しいわ、と。とくに、ポテトが美味しかった。たぶん、厨房には、ドイツ人の夫がいて、その人が作ってる、勝手にそんな絵図を描きながら、黒ビールとともに、おなかいっぱいのランチタイムでした。適度に放っておいてくれて、居心地のよいレストランでした。

 もういちど海を見て、長谷駅に戻り、同じ経由で帰宅。

 彼には、彼がどうであろうと、同じ態度で臨もう。でも、多くを望むのはやめよう。わたしに入りこんで欲しくないのかもしれない。もし、彼がわたしを必要とすれば、わたしは応えられる。けれど、わたしに彼は必要ないのも事実。人とのかかわりというものは、こういうハンパなものもあるのだと思います。