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筍を煮てみました2016年04月02日 16時18分33秒

未明まで降っていた雨は止んだものの、今日は寒いいちにちです。
午前中は近所の公園で満開の桜を観てきました。もう少し楽しめそうなこの陽気、このところ仕事が忙しく、今日も休日出勤している夫と楽しめるチャンスがあるかもしれません。

昨日駅ビルの八百屋さんで旬の筍を見つけました。出始めのわりにはお値段も軽め。思い切って2つ買ってきました。
実は、筍を料理するのは初めてです。一般的には「土佐煮」というのでしょうか、筍とかつおぶしをお醤油味で煮たアレが大好きなわたし。この季節になると母がよく作ってくれました。大きな鍋に芳しい香りの筍を、それこそ頭から筍が生えてきそうなくらい食べました。

これだけ料理をしながら「筍」に手を出さなかったのは、どこまで剥いてよいかわからなかったから。何だか食べられるところまで剥いてしまいそうで、敬遠していました。「うど」とか、「アーティチョーク」もそうです。

でも、ふと母が作ってくれたアレを食べたいと思いました。

家に帰り、さっそく母が使っていた料理の本を出してみたら、レシピがありました。しかもそのページには使っていた形跡もあります。

思い切って穂先の1/3程を斜めに切り落とし、縦に切り込みを入れ、糠を入れた鍋であく抜きすること50分。そしてそのまま冷ますこと1晩。
今朝になって、その混濁した水から筍を救い出し、洗って皮を剥いてみました。「ここが嫌なんだよなぁ」と思っていましたが、食べられない部分は筍自身が決めてくれるという感じに、案外、皮はすんなりと剥けました。剥いた皮のやわらかいところを味見してみると、春の味がしました。

さて、ここからが本番。土佐煮はどうやらかつおぶしだけを入れて味付けして煮るようですが、母のは昆布も入っていたことを思い出し、普段出汁をとるときに使う真昆布を切って入れてみました。砂糖、みりん、しょうゆというシンプルな調味料を入れて、落し蓋をして煮ること20分程でしょうか、写真のような筍煮が出来ました。今は釜止めしています。

でもお味見しちゃった。懐かしい味。母が作ってくれたあの味に再会しました。涙が出ました。

今夜は夫のリクエストで「我が家の餃子」ですが、餃子をいただく前に、彼にも味見をしてもらおう。好きになってくれるといいなと思います。