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詐欺に遭ったような2007年11月17日 23時59分59秒

「なーんにも、教えなくていいの。監視だけ。見てるだけだから。人手がないということもあるんだけれど、あなたに手伝ってほしいのよ。他の誰ではなく、あなたに。」

こんなふうに言われて、嬉しいの半分、不安を感じながらも、今日は品川にある区民プールへ、子どもに水泳を教えている人のお手伝いに行くことになっていました。彼女は、例の、基礎水泳指導員講習会で一緒だった仲間の一人で、しばらく前から指導をしていた人です。

見てるだけなら、一度だけだし、いいかとも思ったけれど不安はふたつ。一つは、わたしは教えられないということ。競泳をしていたわけではないし、わたしは教わっている立場だし、水泳の理論をもたないし。もうひとつは、わたしにとって、水泳は自分を立ち直らせてくれた特別なものだから、イヤになりそうなことがあっても、今まで、なんとかそれをすり抜けて、そうっとそうっとプールに通っています。そんなわたしが、監視だけにせよ、いきなり水泳で違う分野に飛び込んで、大丈夫なのかしら???イヤになってしまわない?

それでも、彼女の申し出は、どうやらわたしを思いやってのことだということもわかっていたので、断れず、今日一日だからと気を取り直し、朝から緊張して行ってみました。

行ってみたら、彼女の話とは大違い!騙されました。結局、指導コーチのアシスタントとして、子どもたちには、「今日から、みんなを教えてくれる○○○コーチです。バタフライが得意だからね。みんな、はやく上手になって、○○○コーチに教わろうね。」と言って、紹介されました。

なんでこうなっちゃうんだろう。わたしがコーチ?バタフライ得意?誰よ、それ、っていう感じで、何をしていいのかわからない地獄のような1時間余りを過ごしました。こうなってしまったからには、とにかく、子どもの安全だけを考えました。

終わって、ヘトヘト。そのサークルのボスからは、続けて欲しいとおっしゃって頂いたのですが、わたしは、お菓子ならいいけど、水泳は自信ないですといいました。そうしたら、「お菓子の教室もやりましょう。親子で作れるお菓子なんていいですよね。」

話がふくらみ、もう、消えたいと思いつつ、とにかく家に帰り、自分のホームプールへ。頭を整理したかたのです。でも、やっぱり、もう水泳止める、という結論になってしまいました。
ヘンな事が重なるもので、姪っ子1号が、昨日くるぶしを骨折していたのに今日気付き、来月はプールを休会するので、わたしが休会届けを出したのですが、出したついでに、わたしも休会届けをだそうと、自分の分を書き始めようとした瞬間、後ろから
「なーにやってんの?」という声。
同じマスターズで泳いでいるあこがれのおじさまで、「だめだよ。(休会なんて)」ととめられてしまいました。
とうとう後にも引けなくなってしまったわたし。恐ろしいところに入ってしまったモンだと、正直なところ、いま、ヘンな気持ちです。