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旅は道づれ2016年05月06日 17時23分09秒

入浴剤
今日ははっきりしないお天気で、午後はほんの少し雨が降りました。
今日は諸用で東海道線に乗って出掛けてきました。GWもすでに終わった感があって、電車はとても空いています。わたしはいつものように東海道線には少しだけ残っているボックスシートに座りました。本当は、通勤電車のような横掛のシートの方が座り心地がいいと思いながらも、ついつい旅慣れないのに「小Fe子(こてつこ)」であり、「乗りFe(のりてつ)」のわたしは、特別感があるこのシートを選んでしまいます。

国府津から、70歳代でしょうか、スラッと背の高いおしゃれな年配の女性が乗ってきて、通路を隔てた隣のボックスシートに座りました。ヨーロッパの人たちがよくやるように、進行方向を背にして。茶色に綺麗に染められたセミロングの髪を、ビーズの素敵な髪留めでさりげなく飾っています。上半身はブルー、スカート部分はオフホワイトの一見ツーピースに見えるワンピース。スラッと伸びた脚に、いま下ろしてきたと言わんばかりのパンプス。見ると喉元にも大振りな素敵なビーズ細工のネックレスをしています。派手すぎない若々しいメイク。この人は、自分の魅力を充分に知っていて、服やアクセサリーを上手に使っているなぁと、ついつい見とれてしまいました。

しばらくしたころ、彼女の向に座っている60歳代の二人の女性に、素敵な小箱を差し出して、「美味しいからどうぞ」と言いました。
二人がお礼を言ってひとつづつ飴をもらったようでした。その後彼女もひとつ取って素敵な包み紙をむいて口に入れました。

こんな光景、昔々見たような気がします。同じボックスシートに座った他人が話をしたり、冷凍ミカンやチョコレートをあげたりもらったりしながら電車で旅する光景。昭和の光景でしょうか。
今の人は、知らない人と話したり、お菓子をもらったりするなんて考えられないでしょうね。

すると、二人は彼女が始めた手芸に話が弾んでいました。彼女はビーズ細工を趣味(仕事)にしているようで、今日はそれを教えている生徒に頼まれて、結婚式😄用の自作のビーズのコサージュを大きな紙袋にたくさん持っているようでした。

二人は興味津々。分けて欲しいと頼んだようで、あれやこれやと品定めをしつつ、パールの素敵な作品を、原価のような値段で分けてもらっていました。
素敵な彼女も、意外な展開に、返って悪かったと言わんばかりの体。壊れたら修理するからと言いつつ、自分の名前や連絡先を教えているようでした。

何だか、一瞬、「海老で○○を釣る?」とも思いましたが、そう思う自分こそが、現代病なのだなと、自分の発想の貧困さを恥ずかしく思いました。

以前はとてもおしゃれに気を使っていましたが、最近は適当なメイクをして、服は着心地優先、持ちものの色合いも考えず出掛けてしまっている自分には新鮮な出来事でした。
歳を重ねても、ちょっと綺麗な人って思われたいと思っていた若い頃の気持ちが、よみがえってきました。彼女が刺激になり、よい日でした。

ボックスシートに座って、背中と腰が痛くなりました。帰ってきて、今日は「アユーラ ナイトリートバス」という入浴剤でゆっくり疲れを癒しました。写真がそれです。アユーラは資生堂から離れましたが、この入浴剤はそのまま残っていてうれしい。わたしにとっては、ちょっと贅沢な入浴剤。週末だけの楽しみです。軽くメイクでもして、夫を迎えようと思います。