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彼女のフルーツケーキ2006年01月12日 19時49分23秒

昨日、お手紙が届いて、最近では、メールですましてしまうことがいかにも多く、新鮮な感じがしたのです。

手紙は、私の通うお菓子教室の先生のアシスタントをしていたTさんからで、6年近く前にアシスタントになったのですが、パリに修行に行きたいため、昨秋にアシスタントを卒業した人なのでした。といっても、手紙はパリからではなく、彼女の故郷の長崎から。いま、パリ行きのための準備期間らしいです。

彼女の作るお菓子は、本当に美味しいのです。緻密で手抜きがなく、正確。そしていちばん大事な食べ手を思ってる。彼女がアシスタントを辞した時、彼女にしばらく会えなくなるのと同じ位、彼女のお菓子を食べられなくなるのを本当に残念に思ったものです。

でも、もう一度食べる機会を得ました。パリにいくまでの間、通販でフルーツケーキを販売していると聞き、早速注文することにしました。

フルーツケーキは、一般的には実なりのフルーツ(クル実やレーズン、プラムなど)を入れて焼いたお菓子です。クリスマスやお正月によく作られるのには意味があって、こうした実なりのものを入れることで、生命の誕生や子孫繁栄を祈る意味があります。いろいろな作り方があります。

私自身が人にお教えするときには、自分で作ってあるミンスミートという、レーズンやオレンジピール、生のりんごなどをお酒に漬けて発酵させたものを使います。これは発酵させてある分、とても深い味わいになるのです。でも、スーパーのお菓子材料のところに売られているレーズンの洋酒漬けだけでも、手作りした分、とても良い味わいのものができます。

まずはバターをあわ立て、砂糖、卵をそこに加えていき、小麦粉、ミンスミートをあわせて、型に入れて焼きます。焼上がり後に、洋酒を塗ることもあります。

ところが、彼女のフルーツケーキは、聴いただけで、美味しそう。“りんごやバナナなどのフルーツを長時間煮込み、熟成させたフルーツジャム(チャツネ)を生地に練り込み、焼き上げました。カルピスバターを使用し、贅沢な味わいです”と彼女のリーフレットにあります。チャツネをフルーツケーキに使うなんて、すごい!と思いました。

あー食べたい!これから注文しよっと。(~_~)