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10年続けるということ2006年12月28日 22時16分10秒

今日、知人からメール便で冊子が送られてきました。自費出版で出した、彼女のエッセイ集です。『もうひとつの朱夏』 須賀まり子著 発行所は(株)新聞編集センターというところでした。

もともとは、文章講座でのわたしの母の友人でした。その講座が終わったあと、何人かで『サークルらいと』という自主サークルを作りました。もう10年以上続く会です。途中ひとり抜け、二人抜け、わたしの母は亡くなり・・・・・・サークルも分裂したりと、いろいろ紆余曲折はあったのですが、まり子さんは続けていました。わたしも、単に『書く』ということに興味があったのですが、このサークルは母の領分で、母が思い切り活動できるためにも、家族は介入しないほうがよいと思って、わたしはサークルの人たちが書く文章を読むにとどめていました。

その頃、まり子さんの文章は、いつも長編で、ご自身の患われている病気のことが書かれていることが多く、読み手としては、読むのがつらかった覚えがあります。

今日、そのエッセイ集をそっと開いて、少し読んでみて、彼女の文章が以前とちょっと違うことに気づきました。以前は、出口のないトンネルにいるような気持ちになったものですが、明らかに何かを吹っ切ったようでした。彼女は「書く」ことで、いろいろなものを克服しているようでした。

Difficulty is to be overcome.(困難は克服するためにある。)という、アガサ・クリスティーが、ポアロの秘書ミスレモンの口を借りて言っている言葉を思い出し、今夜はこの本を手にして、わたしも前向きになっています。

今日、「このブログについて」をちょっと書きかえました。

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